塩分が多かったかな?というときの自己チェック法はトマトジュースを飲んでみる

高血圧は万病の元といってもよいくらい、成人病の原因になりやすい重大な症状です。

その高血圧を防ぐには、まず、食塩の摂取量を控えることが第一です。

日本の場合、厚1日の食塩舶摂取量を10グラム以下に抑えるように指導していますが、できれば8グラム以下が望ましいでしょう。11日5グラムが世界基準です。

しかし、料理を薄味にしたからといって、目的の食塩摂取量が達成されているかどうかはなかなか判断しにくいのです。というのも、みそ汁を薄味にしたので、つい、油断して今までより何倍も飲んでしまったということになると、今までよりもさらに多量の塩分をとってしまうことになります。減塩のつもりが逆効果になってしまうこともあります。
塩味を薄くしてたくさん食べてしまえば減塩にはなりません。

減塩は味つけよりも量でした方がいいのは、塩分を2分の1に減らしたみそ汁は飲めたものではないが、量を2分の1にするのは簡単だからです。

そこでチェックの方法ですが、もっとも簡単なのは、空腹時に塩が添加された缶入りトマトジュースを一口飲んでみることです。このときに、はっきりと塩味が感じられたら、目標の8グラム以下の食塩摂取量は達成されていると見て間違いないでしょう。

ところが、塩味を感じないで、ちょうどいい味だなどと感じた場合には1日に10グラム以上の塩分をとっていることになります。

さらに、もっと食塩を加えないと酸味が気になって飲めない人は、1日に20グラム以上の塩分をとっているということです。こういう人はもっと減塩に努める必要があります。

ところで減塩の方法ですが、まず、汁ものの量を減らすことです。ラーメンなどの汁を全部飲んでしまったりすると、それだけで1日分に近い塩分をとってしまうことになります。スープなどは、器を小ぶりのものにするだけで塩分の量は減ります。麺類は、汁麺にするよりも、つけ麺にし、つけるつゆの量を控えめにすればかなり減塩できます。

それから、料理にやたらにしょうゆやソースをかけないことです。小皿に少量のしょうやソースをとり、これを料理に少量ずつつけて食べると、塩分摂取量はかなり減ります。

野菜のお浸しなどは、削り節をたっぶりかけて、それに酢をかけるとしょうゆなしでも食べられます。削り節をまぶすようにして食べれば、調味料なしでも結構おいしく食べられます。お浸しそのものの味がよくわかるようになります。

煮魚や野菜の煮付けも、できるだけ汁を切るようにした方がいいでしょう。それだけでも塩分の摂取量は大幅に減少します。とにかく、高血圧対策は減塩に限るとさえいわれているほどです。

世界保健機構では、1日の食塩摂取量は5グラム以下、できれば3グラムでもいいといっています。しかし、これだけに抑えることは日本人の食生活では少々無理であるから、無理のない程度の減塩生活をしたいものです。

減塩を成功させる5原則が減塩への一番の近道です。

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