アクの強い野菜がなぜガンに効くのか?

根菜類はゴボウをはじめとして、きざんで空気にさらすと褐変してしまうのが多くあります。これは空気に触れてタンニン系物質が酸化するためです。

ゴボウの場合は、ポリフェノールという無色の物質が酸素によって酸化し、褐色に変色します。一般に、アクが強く、空気に触れると酸化して褐変するような物質を含む食品はガンの予防効果が高い。

ゴボウがもっとも効果が大きいが、さらにサトイモ、レンコンなどの根菜類にも、ゴボウほどではないが、かなりのガン抑制作用があります。

ところで、根菜類がガン予防に役立つ理由としては、このようなタンニン系の物質を含んでいること以外に、食物繊維が豊富であることもあります。
他の項目でも紹介しているように、食物繊維にもいろいろな種類があるが、ゴボウなどの固い繊維はセルロース。この他にリグニンという成分も食物繊維です。

リグニンは、木材の中に含まれている物質ですが、根菜類にもかなり多く含まれている。このリグニンも、ガン予防に役立つことで知られています。

皮をむいて売られているサトイモは、料理すると、表面が固くなっているのが分かりますこれは、サトイモが皮を剥かれて裸になったため、身を守るために、表面にリグニンの層をつくったことによります。

いずれの食物繊維も、大腸ガンに対して予防効果のあることが確認されています。それは発ガン物質が大腸内で生産されたり食物とともに入ってきたりしても、それらを吸着し、便通をよくして、体内に吸収されないようにする働きがあるためです。これは、実験的にも証明されている。また、食物繊維が十分にとられている場合、腸内の良質な乳酸菌の繁殖がよくなります。

この乳酸菌は、発ガン物質が腸内でできても、それを打ち消す作用がかなり強力です。また、発ガン物質の生産を行なう犯人である腐敗菌の増殖を抑える働きもあります。現代の食生活は、脂肪分が非常に多くなってきています。脂肪分が多くなると、腸内での乳酸菌の繁殖が妨げられ、腐敗菌が増殖します。つまり、発ガン物質が多くつくられる可能性があるということです。そこで、根菜類を食事にできるだけ入れるようにすることが大切となるのです。

そういえば、霊芝・アガリクスなども食物繊維の塊のようなものです。

ゼラチン VS 寒天

ゼリーをつくる材料としては寒天とゼラチンがありますが、おやつにゼリーをつくるときは、ゼラチンを使った方が栄養的にプラスになるでしょう。

寒天は早く固まりやすいが、寒天の材料は海藻なので、ほとんど消化吸収されない灰水化物でできています。ダイエット向けにはいいかもしれませんが、子どもや老人などには、ゼラチンでつくる方がいいでしょう。

というのは、ゼラチンの主成分はタンパク質だからである。ゼラチンは固めるのに時間がかかるが、口当たりは寒天よりなめらかである。ゼラチンは、コラーゲンという固いタンパク質からできていまするが、コラーゲンは免疫性を高める働きもあります。

免疫性が高まると、風邪などの病気にかかりにくくなり、また、かかっても治りやすくなります。さらに、ガンに対しても抵抗性も高まり、潰瘍瘍に対しても保護作用があります。

コラーゲンは、豚皮などの固いタンパク質を水で煮ることによって取り出すことができます。このコラーゲンを、水で長時間煮ていると変化してゼラチンになります。

また、コラーゲンは骨にも多い。骨つきの鶏肉を長時間煮たり、十分に蒸してから冷やしたりすると、ゼリー状の煮こごりができるのも、皮や骨からゼラチンができるためです。

なお、骨が簡単に折れないのは、この固いタンパク質であるコラーゲンのおかげです。ところで、ゼラチンゼリーをつくるとき甘味をつけるのに、砂糖はカロリーを増やすだけで栄養効果は期待できないので、できるだけ避けます。
それよりも、カリウムやビタミンC を補給できる100%果汁を使うことをおすすめです。リンゴやブドウ、パイナップルなどいろいろあるが、とくにリンゴやブドウは甘味が強くおいしく仕上がります。

それに牛乳、ヨーグルト、フルーツなどを加えてゼリーをつくれば、さらに栄養的に優れ、味のよいおやつになります。寒いときでも近年は暖房がきいているから冷たい口当たりのゼラチンゼリーはおいしいでしょう。

ただし、パイナップル、パパイア、イチジク、キウイなどを生で加えるとゼリーは固まらなくなってしまいます。これらの果物には、タンパク質を分解する酵素が含まれているためです。

そこで、これらの果物は、缶詰めを利用したり、一度煮て酵素を殺したりしてからゼリーに加えなければなりません。

中国では阿膠というコラーゲン主体の漢方薬があります。これは抗潰瘍性の効用がうたわれているが、実際に、コラーゲンを酵素である程度分解したペプチドは、胃潰瘍に対して保護作用が強力です。また、コラーゲンは関節などの柔軟性を保つ働きがあります。年齢が高くなると、関節のコラーゲンが減り、腰痛などが起こりがちですが、ゼラチンゼリーを食べることで腰痛の防止にも役立つでしょう。腰痛もちの人はゼラチンでゼリーを作って積極的に食べるといいでしょう。

骨粗鬆症の予防はカルシウムだけではダメ!ビタミンDも大切

最近、急速な高齢化に伴い骨粗鬆症が大きな社会問題になっています。骨折などが原因で寝たきりになるケースが多いからです。骨粗鬆症とは、骨の中のカルシウムが抜けて、骨がすかすかになってしまう状態です。骨粗鬆症についてはこちら

骨がすかすかになってしまうと、骨折してもなかなか元には戻りません。骨折した部分にかすがいを入れて結合しても、骨がすかすかであるために、なかなか接続できないためです。

骨粗鬆症は、男性より女性に多く、閉経期が訪れる熟年以降に急速に進行します。その原因は、女性ホルモンの分泌と大きな関係があります。

骨粗鬆症の予防法としては、十分にカルシウムをとることが必要ですが、若いうちにカルシウムの摂取が十分でなかった場合、女性は出産などでも多量にカルシウムを失うため、骨の中のカルシウムの蓄積は不足します。

カルシウムの蓄積は30歳代前半ぐらいまで行なわれますが、それ以後は、カルシウムをいくら多くとっても、しだいに骨から抜けていくからです。

もちろん、カルシウムの摂取量が多い方が抜け方は少なくなります。とはいえ、骨からカルシウムが抜けていくことには違いありません。

では、骨粗鬆症を防ぐにはどういう手立てがあるだろうか。以前はほとんど対策がありませんでしたが、最近、活性ビタミンDを投与することでカルシウムの抜け方の進行をくいとめることができるようになりました。

活性ビタミンDは薬剤としてもつくられていますが、人体ではビタミンDが肝臓で活性化され、活性ビタミンDに変化します。したがって、ビタミンDの多い食品を十分とればいいのです。
ビタミンDが多く含まれる食品

その代表的なものとしては、サケ、ニシンといった北の海の魚です。また、キノコ類にもビタミンDは多く含まれますが、人工乾燥のものにはほとんどありません。

以前、干しシイタケにはビタミンDが多いといわれていましたが、人工乾燥の干しシイタケは、太陽の紫外線を受けないからビタミンDはつくられません。また、シイタケを食べて日光浴をすれば体内でビタミンD がつくられるとされていましたが、これも間違いです。
キノコ類に含まれているエルゴステロールというビタミンミンDの前駆物質は、そのまま食物からとっても体内で吸収されないし、また、吸収されたとしても、紫外線に当たることで体内でビタミンDに変化するようなことはないのです。

なお、人工乾燥の干しシイタケを太陽光線に当ててもビタミンDはできません。もし、ビタミンDの多いシイタケが欲しければ、生シイタケを買ってきて、自分で直射日光に当てて乾燥させることです。

一方、キクラゲは日光乾燥が主流であるためビタミンDが非常に豊富です。したがって、骨粗鬆症の予防には、カルシウム食品と一緒に、サケ、ニシンのような魚とか、キクラゲなど日光で乾燥したキノコ類を食べることが大きく役立つちます。

なお、シイタケは、動脈硬化を防ぐともいわれています。宮崎県や大分県の人たちは、シイタケをよく食べるから長寿です。

それでは、シイタケにはどのような成分が含まれているのでしょうか。まず、あげられるのはエリタデニンと呼ばれる物質です。エリタデニンはシイタケ特有の成分で、血液中の余分なコレステロールを腸内へ排出する働きがあります。

つまり、過剰のコレステロールが血液中にあるとき、それを正常化するということです。また、シイタケは、免疫性の抗ガン作用をもつレンチナンと呼ばれる物質も含んでいます。レンチナンは、実際に免疫性抗ガン剤として認可され、薬として使用されていいます。

このような抗ガン性の物質は、シイタケ以外にもキノコ類に広く含まれているようで、エノキダケな一どはとくにその作用が向いといわれています。

シイタケは、椎やクヌギなどの木材や、おが屑を利用して栽培されています。このような木材には、リグニンと呼ばれる食物繊維が多く含まれており、これがシイタケの中に取り込まれます。このリグニンにもガン予防の働きのあることが知られています。シイタケを栽培した後の木材が、最後にはすかすかになってしまうのは、木材の主成分がシイタケに取られてしまう証拠です。

免疫システムを高める抗ウィルス物質「レンチナン」が含まれる「しいたけ」にもあるようにしいたけはガン予防に最適です。

ガンを予防するタンニンが多く含まれるお茶

緑茶、赤ワイン、それにゴボウなどの根菜類はガン予防に役立ちます。これは、タンニン系の物質による効能、効果です。タンニン系の物質は、とくに大腸ガンなどの抑制効果が大きく注目されています。

このタンニン系の物質は、含まれる食品によって形態が違っていますが、広い意味でタンニン系の物質は、すべてガンの抑制効果に大きな力を発揮するといわれています。

お茶の中では、緑茶がもっとも大きなガン防止作用が強力です。緑茶の中のタンニン系物質であるカテキンは、いわゆる茶の渋味成分である。緑茶を浸出すると、かなりの量のカテキンが抽出されますが、もっと多量のカテキンを利用するためには、緑茶そのものを食べることです。
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その点、抹茶などは、茶葉そのものを摂取しますが、通常の緑茶でも料理に使うなどして利用することができます。料理に加えるには抹茶が使いやすい点がメリットです。
抹茶ミルクや揚げ物の衣など、工夫すればいろいろあります。また、抹茶以外では、茶飯にしたり、かき揚げの衣に茶葉を入れたりしてもよいし、加工品では茶ソバもあります。

また、カテキンは、投与された抗ガン剤の副作用を抑制する効用にも期待されます。ただし、緑茶はカフェインも多いので、あまり多量にとると興奮作用が高じて、不眠になったり、動悸が激しくなるなどの問題があります。

しかし、緑茶の種類を選べば、カフェインのとりすぎをかなり抑えることができるでしょう。通常、日本の緑茶は、茶葉を摘みとって短時間のうちに蒸し、それを茶に仕上げるが、この蒸す工程を一部の地域では、中国茶と同じように釜妙りで行なうところがあります。

たとえば、福岡県の八女や佐賀県の嬉野の茶です。釜で妙ることによって300度近い高温にさらされるので、カフェインはかなりの量が分解されてしまいます。

したがって、釜で妙ってつくった緑茶は、カフェインの含有量が少なく、また、そのまま食べても香ばしくおいしいです。緑茶にくらべて、中国茶や紅茶は、タンニン系物質の効力がいくらか衰えます。
これも製茶の方法によるものとも考えられます。

中国茶の中でも代表的なウ一口ン茶は、摘みとった後、茶贋の中に含まれる酵素によってタンニンをある程度酸化させた後、釜で妙って製茶します。

なお、緑茶にはビタミンC が多量に含まれています。ビタミンCも腸内における発ガン物質生成を防止する働きがあります。ただし、浸出した場合にはビタミンCはあまり出てこないので、茶葉を食べる方法が一番おすすめです。

汗をかいたあとにはハトムギ茶でカリウムを補給

汗をかくと、塩分(塩化ナトリウム)が体内から排泄されますが、それと同時に汗とともにカリウムが多量に排出されてしまいます。

汗を多量にかいた後、塩分を補給しても体がなかなかしゃんとしないのは、発汗の際に出ていったカリウムが十分に元に戻らないからです。

カリウムが不足すると、体の力が抜けたような感じがすると同時に、さらにそれが進展すると意識がもうろうとしてきて、極端な場合には命にかかわることがあります。
これは低カリウム血症と呼ばれている。とくに運動などをして多量に発汗した場合は、カリウムの補給を急速に行なわないと、ぐったりとした状態からなかなか元に戻すことはできなくなります。

ところで、食事で減塩している人の汗からは、あまり塩分は出ていきません。一方、多量に塩分の多い食事をしている場合には、汗を多くかくと、皮膚の表面に塩分の結晶が出るほど出ていきます。ところが、カリウムの方は摂取量に関係なく、汗の量だけ排出されていきます。

どんな人の場合もカリウム不足は非常に起こりやすいのです。カリウムは、野菜、果物全般に多い。もっとも、激しい運動をしたり、暑いさなかに体を激しく動かしたりした場合などは、野菜や果物などの固形物はなかなか喉を通りにくいでしょう。できればサラサラした液体の方がとりやすいものです。
しかも、液体なら失った水分も十分に補給できて一石二鳥です。

そうしたカリウムと水分を簡単に補給できるものとして、ハト麦茶があげられる。ハト麦はカリウムの多い食品であるが、そのままだと使いにくい印象があります。そこで、ハト麦茶なら手軽にカリウム補給できるのである。

減塩していてもなかなか血圧が下がらない場合がある。これもカリウムの補給が十分ではないために、尿とともに塩分が十分に排泄されないことが原因です。

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塩分はカリウムが尿から排泄されるとき、それに伴って多く出ていきます。したがって、カリウムの多いハト麦茶のようなものを十分飲めば、尿の排泄も多くなるとともに、体内にたまっている余分のナトリウムを排泄できるのです。

ハト麦茶の他にカリウムの多い飲物としては、グレープフルーツジュースや、オレンジジュースなどがあります。グレープフルーツジュースは糖分が少ないので、飲んでも肥満につながりにくいのでおすすめです。オレンジジュースは糖分がかなり多いので、多量に飲むと肥満につながる恐れがあるから程々にしておいた方がよい。

この他、メロンもカリウムを抜群に多く含む食品である。値段に関係なく、どの種類のメロンでもカリウムは多いし、比較的水分も多いので、おすすめです。ただし、こちらも糖分が多いので、食べすぎには気をつけます。

これだと骨のカルシウムがどんどん減ってしまう

デスクワークの人、事務職の人でも、日常生活を健康に送るためには、筋肉が十分発達している体をつくっておくということは大切なことです。

筋肉が十分にあるということは健康に対してプラスである一方、余分に脂肪が蓄えられることは健康に対してマイナスであり、体内に貯蔵される脂肪分は体重の30% 以内が適当とされています。

ところで、筋肉をつける必要のある場合、タンパク質の補給が必ず必要になるが、この場合、どのようなタンパク質を十分にとればよいか、ということになります。

なぜなら、肉、牛乳、卵といった動物性のタンパク質を必要以上に多くとった場合、骨組織からカルシウムが抜け出てしまうことがわかってきました。つまり、筋肉増強のために余分のタンパク質をとる場合、動物性のタンパク質を多くとると、カルシウム不足になって骨折しやすくなってしまうのです。これはスポーツをする人にとっては致命的です。

では、どのようなタンパク質なら大丈夫なのでしょうか。それは植物性のタンパク質です。植物性のタンパク質源としては、大豆、小麦などがあります。これらは多くとっても骨からカルシウムが抜け出すことはありません。その理由は、含まれているアミノ酸の種類によることがわかってきました。

動物性のタンパク質には硫黄を含んだアミノ酸が多く含まれているので、これの過剰摂取によってカルシウムが骨から抜け出しやすくなることが分かったのです。それに対し、植物性タンパク質には硫黄を含んだアミノ酸は比較的少量です。そのため、植物性タンパク質を多くとれば、筋肉は増強されますが、骨からカルシウムが抜けるということは防げるというわけです。

マウスを使って自由にタンパク質を摂取させる実験をすると、ネズミはある程度までは動物性のタンパク質を食べるが、十分に摂取した後では、動物性タンパク質には見向きもせず、植物性タンパク質を選んで食べるようになります。つまり、本能的に、そのバランスを心得ているということです。
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中華料理は脂肪が少なめ?

日本は、第二次世界大戦後、急速に油の使用量が増加し、脂肪の摂取量も急増してきました。それとともに、ガンや心臓病、成人病など生活習慣病が増加するようになってしまいました。

たとえば、糖尿病患者は、現在、人口の1割存在し、しかも、その潜在的な予備軍、つまり、食事後の血糖値の下がり方が少ない人が2割もいるのです。

その原因はいろいろな要因が考えられますが、脂肪の摂取量とも大きく関係しています。ところで、日本人の脂肪摂取量を、中国料理が主に食べられている香港とくらべてみると、香港は日本と同じか、あるいは少し下回る程度にすぎないのです。

中国料理は油をつかうものが多いはずなのに、これは、どういうことでしょうか。それはおそらく調理のしかたに原因があると推定することができます。

一般に、本格派中国料理での、油で妙める場合の調理法を見ると、材料を強火でさっと油通しし、これを油切りの上にあけてしっかりと油を切ります。また、材料によっては、油で軽く妙めた後、湯を加えてさっと茄で、それを油切りの上に移して、油を多量に溶かした湯ごと切ってしまうのです。

この方法では、余分な油はすべて分離されてしまいます。つまり、材料を油処理しても、食べるとき、材料に付着している油は非常にわずかなのです。

一方、日本式の中国料理の調理方法では、油をたっぶり入れた鍋で材料を妙め、そのまま皿に盛りつけてしまいます。つまり、使用した油はすべて料理の中に入ってしまうことになります。

このように、油通しと油妙めとでは、油の摂取量に大きな差が生じます。ここから、香港よりも日本の方が、わずかといえども脂肪摂取量が多いという結果につながったものと見て間違いないでしょう。

油通しだけなら火を通す時間が短いので栄養分の損失は少ないし、風味もよいので食欲も増進します。日本の油使用の歴史は浅いのです。とくに、食用油の使用量は大変少なく、油妙めといった概念は過去にはなかったものです。

急速に油を使った料理が普及した背景には、油の摂取が栄養向上につながるという考え方もあったようです。そこで短絡して、油で妙めれば、何より調理が手軽である上に、どんなものでも栄養素の利用がよくなるといった誤信があったようです。いずれにしても油のとりすぎから身を守るためには、中国料理の手法をもっと学ぶ必要がありそうです。

肉を食べたときに消化を助ける果物

タンパク質は体をつくるのに欠かせない栄養素なので、これをしっかりとることが健康を保つのに必須ですが、それが有効に生かされるには、効率的に消化されなければ意味がありません。どんなにたくさんのたんぱく質をとっても吸収されないのなら食べていないのと同じです。ところが、タンパク質は、消化に比較的時間がかかる栄養素なのです。

というのも、穀物などのデンプンは、よく噛むことで、唾液の中にあるアミラーゼと呼ば了れるデンプン分解酵素の働きで口中にある間に消化が始まり、吸収されやすい糖類の状態に変化します。

しかし、タンパク質の場合は、口中では消化されません。タンパク質は胃に入って初めてペプシンと呼ばれるタンパク質分解酵素によって分解され、さらに腸に送られてから吸収される。消化のため、胃に滞留している時間も比較的長くなります。

したがって強力なタンパク質分解酵素を含む果物をデザートに食べれば、消化が促進されます。この酵素をもっているのは、主として南方の果物です、パパイア、キウイ、パイナップル、それにイチジクなどです。

パパイアの酵素は肉の軟化剤のパパインとして使用されますが、パパインはかなり強力なので、作用時間が長いと、肉のタンパク質が分解されてべたべたした感じになります。

こうなってしまうと味も落ちてしまうので、肉がおいしく食べられる程度に酵素が作用するように加減が必要なほど強い酵素です。
通常はあまり強く作用しすぎないように、デンプンなどで薄めます。パパイアほどではないのですが、キウイ、パイナップル、イチジクの酵素の力も相当に強力です。
ゼラチンゼリーをつくるとき、これらの果物を生のままゼラチン液に加えると、ゼラチンが分解されてしまい、固まらなくなってしまいます。これはゼラチンが、コラーゲンというタンパク質からできているためです。

このように強力なタンパク質分解酵素であるが、有効なのは、あくまでも生の状態だけで、たとえば、パイナップルの缶詰を使用した場合はゼラチンゼリーは固まります。

これは、缶詰の果物は加熱殺菌してあるため、熟によって酵素が不活性になるからです、つまり働かなくなってしまうからです。ところで、こんな強力な酵素が生のまま胃に入って大丈夫だろうかと心配する人がいるかも知れませんが、その点は心配無用です。

というのは、胃の粘膜には、このような酵素を作用させない防御の働きがあります。一般に、生態には防御反応があるので、自然の酵素の力が生きている組織を侵すことはないのです。

このような、生の果物の酵素の働きをうまく利用することは、タンパク質の利用を高める上で賢明です。

レバニラ妙めでスタミナつくのは

代表的なスタミナ料理として、レバニラ妙めをイメージする人も多いでしょう。単品の食材としてはやっぱりニンニクでしょうか?

実際、ニラ、レバーともビタミンの宝庫です。とくに、ニラのもつネギ類特有の臭みの強い成分とレバーに多いビタミンB1が結合し、非常に吸収されやすい形の物質が形成されます。
これが疲れをとり、スタミナをつけるには非常に有効です。また、両方に共通して多いのはビタミンAで、ニラの方はベータ・カロチンの形で、レバーの方はレチノールと呼ばれるビタミンAの形で豊富に含まれます。

ビタミンA は、非常に大事なビタミンで、とくに粘膜を保護し、また、体内で過剰にできるとガンなどの原因となる活性酸素に対し、それを抑え込む力をもっています。
だから、ビタミンA は、常に意識してたっぷり摂りたいビタミンです。

とくに、冬の寒い時期や夏の栄養状態が悪くなるときなどはビタミンAが不足しがちになり、その結果、粘膜保護力が低下し、風邪をひくと治りにくいため、積極的に摂るようにします。

ビタミンAは目に対しても大きな力を持っています。突然暗い部屋に入ったとき、目が慣れて周辺の状況が見えるようになるまでにいくらか時間がかかりますが、この時間はビタミンAが体内に十分あるかどうかで、大きく左右されます。

ビタミンA が不足していると、暗闇で、目がなかなか慣れない。これを暗調応が悪いといいます。とくに自動車を運転するような場合、ビタミンAの不足は目の疲れを早くするだけではなく、トンネルなどに入ったときに目が慣れにくいとか、あるいは夕暮れどきに十分に見通しがきかなくなるなどの危険があります。だから、ドライバーはレバニラ妙めなどをときどき食べて、ビタミンA の補給を怠らないようにしましょう。

都合のよいことに、ビタミンA は、肝臓で貯蔵できます。したがって、週に1回食べる程度でも十分に体内で保持できますこの点は、体内保持ができないので毎日補給しなければならない水溶性のビタミンBやCと大きく違うところです。

お好み焼きはバランスが整っている

お好み焼きは、材料や焼き方に、地域によりかなりの違いがあります。地方特有の特徴がでやすいものです。中でも広島焼きは、せん切りキャベツ、モヤシ、干しエビ、イカ、豚肉などを入れた上に、中華ソバやうどんを加えるため、かなりボリュームがあります。

お好み焼きの基本的な材料は、肉あるいは魚介類にたくさんの量のキャベツ、卵、小麦粉などですが、実は、栄養的に大変バランスがとれた料理なのです。
まず、タンパク質が豊富です。肉や魚介類に卵が加わると、タンパク質が増加するだけでなく、卵の良質なタンパク質が他のタンパク質の価値を、より高めるというメリットがあります。
タンパク質は、体力を増し、免疫力を高めますので、健康には必要欠くことのできない栄養成分です。しかも、タンパク質は体内でつくれないので、食物からとる以外、補給することができません。

したがって、不足しないように、より効率的にとることを心がけるのは、健康にとって非常に大切です。また、今、若い人の野菜離れが問題になっているが、その点でもお好み焼きは理に適った料理といえよう。ビタミン類やミネラルだけでなく、さらに、食物繊維の大きな供給源にもなる。というのは、お好み焼きにはキャベツがふんだんに入るし、それに、ソースの上にかけるかつお節や青海首の栄養も無視できないでしょう。

青海苔は鉄分が豊富で、食物繊維もある。たっぶり使用すれば、よい栄養補給になります。また、かつお節もカルシウムが豊富です。
日本の食事では不足しがちなカルシウムが補えてしまいます。さらに、お好み焼きのよい点は、目の前でつくった焼きたての熱々を食べられるという点です。見た目にも食欲がわきます。食べ物はできたてほどおいしいのは言うまでもありません。

料理が仕上がり皿に盛られる間にも、風味はどんどん失われてしまいます。それだけに、できるだけ熱々の料理を口に入れることがおいしく食べられるポイントです。なお、お好み焼きは、江戸時代、女性たちの遊びの料理であったといわれています。それが明治になり、一銭洋食として子どもに人気が出たのですが、やがて、安くて栄養があり、お腹も膨れるというので、大阪を中心に普及しました。

とくに第二次大戦後、卵などがかなり安く手に入るようになって急速に広まりました。栄養面だけでなく、家族や仲間の団欒にも役立ち、いろいろの点で素晴らしいお好み焼きを、日常もっと取り入れるのもいいでしょう。