食前酒は善玉コレステロールを増やす

「酒は百薬の長」という言葉があります。真意はこちらです。ただし、それは飲み方が大きく影響します。

アルコール飲料の飲みすぎはいろいろな障害をもたらします。とくに肝臓に与える影響は大きく、肝硬変の原因にもなりやすく、また、常にアルコール飲料に浸っていると、アルコール依存症などの問題も出てくる。アルコール依存症の治療は時間がかかることで有名です。

しかし、一方で、適度のアルコール飲料は、ストレス緩和に非常に効果があるというのも真実です。ストレスが強く加わると、血圧が上昇し、血圧が上昇すると血管に圧力が加わり、それを血管が防御するためにコレステロールが付着して、動脈硬化を引き起こしやすくなります。

そこで、ストレスによって血圧が上昇した場合、なるべく早く下げることが必要です。その点で力が大きいのは適度のアルコール飲料です。ストレスによって血圧が上がっているとき、少量のアルコール飲料を飲めば、15分程度で血圧が正常に戻るという現象が見られます。
これはアルコールが神経的な緊張を緩和し、また、血管の緊張をやわらげた結果です。とくに仕事の後などは、交感神経が興奮していることが一般的です。食事はストレス緩和に役立っが、交感神経の興奮は食欲を低下させる働きがあります。

緊張の連続の仕事をした直後などは食欲がなくなることは誰でも経験しているはずです。こんなとき、食欲を増し、交感神経の緊張をやわらげるために適度のアルコール飲料は大きな力を発揮するのです。

欧米でアペリチフとよばれる食前酒を飲んだり、中国料理でも、まず、キンモクセイのリキュールが食前酒として出されたりするのはこのためです。
この影響か、日本料理でも近年、まず梅酒を出す店が増えてきました。また、適度のアルコール飲料は、HDLと呼ばれる善玉のコレステロールを増加させる働きがあります。

HDLは、高比重コレステロールとよばれるもので、コレステロールとタンパク質の結合した粒子ですが、タンパク質の比率が高くなります。
このHDLは、血管壁に付着している余分なコレステロールを肝臓へもち返る働きがあります。したがって、HDLの高い人は動脈硬化になりにくいということが判明しているのです。
HDLの値は通常、血清1デシリットル当たり40ミリグラム以上が推奨されています。日頃運動を十分にしていたり、タンパク質摂取量が十分である人は、このHDLが高い傾向があります。

しかし、ストレスなどが加わると、HDL値が下がる傾向がある。そこでアルコール飲料を適度に飲めば、上昇するのです。ただし、アルコール飲料の飲みすぎは、醒めた後、血圧をかえって上昇させるようなことがあるので、飲みすぎには注意しなければいけません。
悪玉(LDL)と善玉(HDLはこちら。

ぬるめのお風呂の後、カンナのはなまる健康茶を飲めば血圧は下がる

血圧の高い人が倒れてしまったり突然死を引き起こすのは、入浴中やや風呂上がりに多発しています。これには、2つの原因があります。

1つは、熱い風呂が好きで、しかも長湯の場合、血圧を上げる作用があるので、もともと血圧の高い人は動脈硬化をひき起こしやすく、突然死を引き起こしやすいのです。
そして、もうlつは、アルコール飲料を飲んで風呂に入る場合です。。これは、アルコールが血圧を下げ、さらに、適度の温度の湯に入るとさらに血圧が下がるためである。血圧があまり下がると、動脈硬化を起こして、血管が狭くなっているところで血が固まって血栓ができ、そのために梗塞が起こるためです。

しかも、アルコールを飲むと尿が近くなりますが、これは飲んだアルコール飲料の水分ではなく、体の中の水分が体外に排出されているということです。

したがって、体の水分は減り、血液の中の水分も少なくなるから、血液の粘性が高まります。これも、血栓を起こしやすくする大きな原因です。

一方、ぬるい湯に、ゆったりした気分でリラックスして浸かっていると、血圧は適度に下がります。この血圧の下がる効果は、結構長時間保たれます。そこで、血圧の高い人は、できるだけ、ぬるい湯にゆったりと浸かることが大切です。

ぬるい湯に入った後は、体がホカホカと温まります。
これは、血管の緊張がほぐれ、血の巡りがよくなったためです。ただし、ぬるい湯とはいっても、湯に入っている間には、汗も出て、体内の水分も減るから、入浴前後でしっかり水分補給が重要です。

この際には、お茶がおすすめです。糖分の入ったものでは、吸収された糖が急速に脂肪に変わるため、その量が多いと、血液の粘性を高めて、せっかく血の巡りがよい状態になったのを元に戻してしまいます。

お茶がよいのは、カフェインが少ないということと、タンニンが多いこともあります。中でも、カンナのはなまる健康茶がよいでしょう。それは、高熱がかかるのでカフェインが分解して、カフェインの興奮作用が少なくなるからです。
カンナのはなまる健康茶がおすすめです。

カフェインは確かに眠気ざましなどに効果があるが、半面、血管を収縮させる働きがある。血管の収縮で、せっかく下がった血圧がまた上昇するから、カフェインの多い煎茶などはNGです。

それから、タンニンは、ガンの予防によいことがわかっている物質です。ただし、風呂に入るのが健康によいとはいえ、温泉には、湯に温泉特有の成分がかなり溶け込んでいるので、特定の疾患がある人は入らない方がいい場合もある。したがって、温泉の効能書きや注意書きには十分注意する必要があります。

また、湯に入るときは、いきなり肩まで沈むということはNGです。というのは、水圧で体を圧迫して、血圧を上げてしまうことがしばしばあるからです。少しずつ湯を体にかけて、体を湯の温度に慣らしながら、ゆっくりと浴槽に入る。最初は胸まで湯に入り、体が暖まってきてから肩まで入るようにします。しかし、どっぶりと浸かる時間は短い方がいいでしょう。それは、水圧が体にかかり、心臓を圧迫するからです。心臓は湯から出している方が抵抗は少ないのです。

現代人のカルシウム不足を補う魚を骨ごと 食べるためのアイディア調理法

日本人はカルシウム摂取量が少なく、栄養所要量を常に下回っていることは、厚生省の国民栄養調査で毎回、指摘されています。しかも、このカルシウム所要量自体、欧米の数値から見ると非常に低いので、本当はもっと多量に摂取した方がよいのです。

現在、日本の栄養所要量では、カルシウムの摂取量は1人人言口当たり600ミリグラムとされていますが、各種の研究から1000ミリグラム程度が適当であると指摘されています。

カシウムは、成長期に多量に骨に蓄積されます。この蓄積量が少ないと、高齢になってから骨からカルシウムが抜け、骨がもろくなる骨粗鬆症の原因にもなります。

できるだけ若い時代、とくに35歳までにカルシウムを十分に摂取することが必要です。ところで、日本人のカルシウム補給食品の第1位は乳製品です。

しかし、欧米とくらべると、乳製品摂取量はあまりにも少ない。これでは当然、カルシウムは不足します。カルシウム供給源として、純粋のカルシウムに近いものであってもカルシウム剤でとった場合には、リンやマグネシウムの摂取がともなわず、体のミネラルバランスが崩れてしまいます。

これは各種の健康上のトラブルにつながるので、できれば、リン酸カルシウムが主体である骨の利用が望ましいでしょう。ヨーロッパなどでは、ボーンミールといって、牛骨などからつくった骨の粉末をカルシウム源として利用しています。
これはリン酸カルシウムという骨に近い成分として利用できるからです。

日本の場合は、魚の骨がこういったリン酸カルシウムの補給に非常に適しています。そこで、小魚の利用が適しているということになります。
小魚の骨まで食べれば当然カルシウムは多く摂取できます。ただし、骨のカルシウムはそのままでは消化吸収率がかなり低いのです。

牛乳のカルシウムが9割以上吸収されるのに対して、魚の骨などのカルシウムの吸収率は3割程度とされています。

だが、これは通常の値であって、工夫することで、骨のカルシウムはもっと利用率を高めることができます。骨の中にはコラーゲンという固いタンパク質があり、また、骨の表面もこのコラーゲンによって保護されています。生の魚の骨が簡単に折れないのは、このコラーゲンのためです。

しかし、コラーゲンはタンパク質であるため、長時間、水とともに加熱するとか、あるいは焼くとか揚げるなどして100度以上の温度をかけると、タンパク質が変化し、胃液などに、より溶けやすくなります。

また、酢のような酸を含むものに長時間、骨を浸しておけば、ある程度タンパク質は壊されるし、骨の中のカルシウムが溶けやすくなってカルシウム利用度が上がります。

そこで、骨ごと魚を食べるためには、小魚の中でも口当たりがよく食べやすいシラス干しをおすすめです。これは別名ちりめんじゃこと呼ばれるが、イワシやコウナゴなどの幼魚をゆ塩茄でして、日光に干したものです。骨もやわらかく食べやすくおすすめです。
シラス干しを食べるときに、大根おろしを加え、酢としょうゆをかけるのは、意味があるのです。
酢の酸が骨のカルシウムを溶かし、消化吸収しやすくなるのです。シラス干しの利用範囲は広い。ご飯とまぜてじゃこ飯にするとか、かき揚げのタネに加えてもよいでしょう。

京都では、サンシヨウを加えたしょうゆ味のチリメンサンショウが常備菜としてよく食べられますが、これも小魚のよい利用法です。

また、神戸から西へかけての瀬戸内海沿いではイカナゴ(カマスゴの幼魚)のくぎ煮が常備菜として用いられます。これはしょうゆ、ショウガ、水あめ、砂糖でからりと煮上げた佃煮で、これで、かなりのカルシウムがとれます。

カルシウムを上手にとる調理方法としては、魚をから揚げにして南蛮漬けにすればよいでしょう。この場合、二度揚げをしてから、酢を加えた調味液に浸す方がよりカルシウムの利用度が上がります。
二度揚げとは一度揚げてからしばらくおき、もう一度油で揚げることである。また、おつまみによく使われている骨せんべいのように、骨をから揚げしたものもカルシウムの利用度がよいでしょう。

しかし、このように普通に調理した焼き魚や煮魚の骨は、十分にコラーゲンが変化していないので、まだカルシウム利用度がやや低いのです。そこで、もっと利用率を高めるには、煮干しなどを抄って粉にすればよいのである。高温で炒ることで、骨のコラーゲンが変化し、カルシウムの利用率があがります。

また、サケの中骨入りの缶詰などが出ているが、こういうものを利用するのもいいでしょう。こうした中骨は大変柔らかくなっています。
これは、缶詰を殺菌するときに、115度で40分程度、加熱するからです。この加工は圧力釜で行なうが、この過程でコラーゲンは分解し、骨が柔らかくなり食べられるようになるのです。これは、魚を圧力鍋で料理しても同じ効果があります。

カルシウムのサプリはこちら。

いつも意識して野菜を食べているのにビタミンCが不足してしまうのは

健康志向の高まりから普段の食事は、肉や魚よりも野菜を多めに摂るようにしているという人も多いはずです。
かつてはヨーロッパの多くの地域は冬になると野菜が手に入らなくなってしまいました。寒くて作物ができないし、野菜は貯蔵したものしか使えないため、固くておいしくないものが多かったからです。

こで、野菜を有効においしく食べるためにいろいろな工夫が行なわれてきましたた。1つは、保存用のキャベツを塩漬けし、さらに乳酸発酵させてザウアークラウトにするなど、固くて生では食べられない野菜を加工する方法がとられました。

また、ポトフという料理は、キャベツやニンジン、タマネギなど、固くてしっかりした野菜を牛肉と一緒にストーブの上でコトコトとゆっくり煮込むことで柔らかくし、しかもスープ風なので休も温めることもできました。

しかし、このように、塩漬け発酵や煮込みにすると、野菜のビタミンCはほとんどゼロになってしまいます。ビタミンCが不足すると、壊血病をひき起こし、毛細血管が切れて出血し、体がガタガタにです。当然、風邪なども引きやすくなってしまいます。

そこで、ビタミン補給の手段として、ヨーロッパなどで昔から用いられているのがハープ・ティーです。そして、とくにビタミンCの供給源として重視されてきたのがローズヒップです。
これは野バラの実で、形がヒップに似ているのでこのような名前がつけられているが、ビタミンCの固まりともいえるほど多量のビタミンCが含まれています。

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれ、酸の一種であるため非常に強い酸味がある。これを単独でハーブ・ティーにしたものや他のいつくかのハーブを混ぜ合わせたものを飲むのです。古くから、ヨーロッパでは毎食後飲む習慣がありまいsた。

以前の日本の食生活では、ビタミンC が不足するということはまず、考えられませんでした。それは野菜をふんだんに食べていたからです。むしろ、肉や魚には不自由しても野菜が不足することはあまりありませんでした。

しかし、現代人は野菜の摂取が少なくなっているので、ビタミンC の不足している人が多いのです。ビタミンC はガンの予防対策の1つとしても有力な栄養素であるから、補給については十分に心がけておく必要があります。

大量ビタミンC投与が副作用のないガン治療として定着するか?

その点で、ローズヒップ・ティーは手軽にできるビタミンC補給のための習慣であるといえるだろう。なお、ローズヒップ・ティーは、きれいな赤い色をしているので、見た目にもおいしそうであるし、味も酸味があって爽やかです。
ビタミンCがしっかりとれるように食品の含有量なども頭に入れておくといいでしょう。

ビタミンCを多く含む食品 | ビタミン Q & A

冷え性、スタミナ不足に効果抜群の薬用人参、効きすぎは…

薬用人参は強壮に抜群の効果があるとされ、昔から珍重されてきました。人参エキス、人参茶、干したものを料理に使用するといった具合に、使い方もさまざまです。
高価なのは、栽培に長い年月を要するためである。江戸時代には各地で栽培されるようになりました。

薬用人参の有効成分は、サポニンです。サポニンは、含まれる食材によって種類が異なり、人参、甘辛、大豆、小豆のものなど、みな違いがあり、それぞれ特有の作用をもっているのが特徴です。

薬用人参のサポニン類には、研究の結果、興奮と鎮静という相反する作用をもつ物質が含まれていることが確認されています。その1つの例として、薬用人参のサポニンには血圧を上げる作用があるが、いくつかの薬草を配合してつくった薬方薬には、配合のしかたによって血圧を下げるためのものとして働くことがあります。

このような点が漢方の興味深いところで、単独で用いるか、他の成分と配合するかで、まるで異なる効果が現れるのです。
用い方しだいでプラスにもなればマイナスにもなるし、とくに単独で用いる場合、はっきりとマイナスが出ることがあるので注意が必要です。

また、プラス作用があっても、すべての人に対して同じように効くわけではありません。薬用人参でいえば冷え性の人や気力のない人には、体力をつけるのに有用に働きます。

しかし、スタミナがありばりばり仕事をしているような人には、精がつきすぎて逆に気分が悪くなるといったようにマイナスに働いてしまいます。

薬用人参は、確かに有用な成分をもっているのですが、自分に合っているかどうかを確かめながら、少しずつ試して用いるのがよい方法です。
体に合う場合には、これをい続けることはプラスですが、口にするとどうも体調がよくない感じがするという人は用いない方がよいでしょう。

このように、食品ですが、一方で薬用として、薬局方に指定されているようなものは、他の人に効くからといって鵜呑みにするのではなく、自分に合っているかどうかを試しながら利用することが大前提です。

薬用人参ほどではないが、ニンニクなども人によっては食べると気分がすっきりしないという場合があります。また、コーヒーや紅茶、高級な緑茶などを飲むと、胸がどきどきして気分が不快になるのなども、カフェインが合わないためです。自分自身で確かめながら最初は、少量を利用するのがいいでしょう。

徳川の時代にも重宝されたクコの滋養強壮効果

クコの果実はクコシ(杓紀子)といい、料理などにはこれを干したものを使うことが多いものです。クコシは、特有の甘味と穏やかな酸味があり、料理に加えてもなかなかよい味です。

クコは、もともとは日本でも自生していたが、いつの間にか消え失せてしまったようで、今ではなかなかお目にかかれません。現在、市販されているクコシは、中国から輸入されたものが大部分です。

クコシは千年以上も漢方薬の1つとして使われてきて、何ら副作用がないというのも安心です。中国最古の薬物書である「神農本草経」では、クコはもっとも優れたものとされている。成分としては、ベタインが注目されています。
ベタインは、アミノ酸の化合物で、広く植物体に分布するものであるが、クコにはとくに、それが多く含まれます。
ベタインは、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きが強力です。

また、血管を強くするともいわれている。クコシは中国では、薬膳料理にしばしば使われ、とりわけ豚肉とよくマッチして風味がよくなるので、豚肉の煮込み料理などに用いられます。
また、クコシを焼酎に清けて、クコ洒もつくられる。梅酒とはまた違った、風味のよいリキュールになります。さらに、クコの葉や根も健康によいと利用されてきました。

とくに、葉を米飯に炊き込んだクコ飯などは健胃の作用があります。クコの愛用者として歴史的に有名なのは徳川家康。家康は、健康に非常に気をつかっていて、食べ物にも強い関心がありました。

他に、中国で愛用されてきた食品の1つにサンザシがある。サンザシの実は、利尿、血圧を下げるなどの効用があるといわれますが、このようなものは、長く日常の食生活で用いることで、少しずつプラスになるものが多いようです。歴史的に長く言い伝えられてきた効用は、何らかの根拠があるものが多いのです。こうしたものは、安心して使えます。

塩分が多かったかな?というときの自己チェック法はトマトジュースを飲んでみる

高血圧は万病の元といってもよいくらい、成人病の原因になりやすい重大な症状です。

その高血圧を防ぐには、まず、食塩の摂取量を控えることが第一です。

日本の場合、厚1日の食塩舶摂取量を10グラム以下に抑えるように指導していますが、できれば8グラム以下が望ましいでしょう。11日5グラムが世界基準です。

しかし、料理を薄味にしたからといって、目的の食塩摂取量が達成されているかどうかはなかなか判断しにくいのです。というのも、みそ汁を薄味にしたので、つい、油断して今までより何倍も飲んでしまったということになると、今までよりもさらに多量の塩分をとってしまうことになります。減塩のつもりが逆効果になってしまうこともあります。
塩味を薄くしてたくさん食べてしまえば減塩にはなりません。

減塩は味つけよりも量でした方がいいのは、塩分を2分の1に減らしたみそ汁は飲めたものではないが、量を2分の1にするのは簡単だからです。

そこでチェックの方法ですが、もっとも簡単なのは、空腹時に塩が添加された缶入りトマトジュースを一口飲んでみることです。このときに、はっきりと塩味が感じられたら、目標の8グラム以下の食塩摂取量は達成されていると見て間違いないでしょう。

ところが、塩味を感じないで、ちょうどいい味だなどと感じた場合には1日に10グラム以上の塩分をとっていることになります。

さらに、もっと食塩を加えないと酸味が気になって飲めない人は、1日に20グラム以上の塩分をとっているということです。こういう人はもっと減塩に努める必要があります。

ところで減塩の方法ですが、まず、汁ものの量を減らすことです。ラーメンなどの汁を全部飲んでしまったりすると、それだけで1日分に近い塩分をとってしまうことになります。スープなどは、器を小ぶりのものにするだけで塩分の量は減ります。麺類は、汁麺にするよりも、つけ麺にし、つけるつゆの量を控えめにすればかなり減塩できます。

それから、料理にやたらにしょうゆやソースをかけないことです。小皿に少量のしょうやソースをとり、これを料理に少量ずつつけて食べると、塩分摂取量はかなり減ります。

野菜のお浸しなどは、削り節をたっぶりかけて、それに酢をかけるとしょうゆなしでも食べられます。削り節をまぶすようにして食べれば、調味料なしでも結構おいしく食べられます。お浸しそのものの味がよくわかるようになります。

煮魚や野菜の煮付けも、できるだけ汁を切るようにした方がいいでしょう。それだけでも塩分の摂取量は大幅に減少します。とにかく、高血圧対策は減塩に限るとさえいわれているほどです。

世界保健機構では、1日の食塩摂取量は5グラム以下、できれば3グラムでもいいといっています。しかし、これだけに抑えることは日本人の食生活では少々無理であるから、無理のない程度の減塩生活をしたいものです。

減塩を成功させる5原則が減塩への一番の近道です。

ステーキのあとの水分補給が必要な理由

栄養素の中では、エネルギーをつくるカロリー源と、体をつくるタンパク質の2つが生命保持の基本的な要素です。タンパク質は体をつくる重要な成分です。

生きていく上に最低限必要なエネルギーである基礎代謝は、通常、成人であれば、1日1100キロカロリー程度必要でするが、タンパク質のとり方が少ないと、この基礎代謝が低下してきます。
基礎代謝が下がれば、活動するためのエネルギーの発生も下がるわけで、活力は低下します。

反対にタンパク質を十分とれば、基礎代謝が1がり、体温も上昇します。体温が上がれば、それだけエネルギーが多く体から発散しているということですから、熱だけでなく、体を動かすためのエネルギーにも余裕ができます。

そして、余分に発生するエネルギーによって体を活発に動かしやすくなります。たとえば、久しぶりにステーキを食べたり中国料理を食べたりした翌日は、体が非常に軽く感じたりすることがあります。
体を動かしやすいだけでなく、頭までさえた感じまでします。
これは、代謝が低下していたところへタンパク質を十分とることによって、代謝が活発になったためです。

タンパク質を十分にとると、血圧も上がりにくくなります。その理由は、タンパク質は分解すると最終的に尿素となって尿とともに排泄され、このときに同時に塩分も排泄されるためです。

だから、体内に余分な塩分が保留されなくなって、血圧が上昇しにくくなるという結果です。ただ、ここで気をつけなければいけないのは、タンパク質を十分にとった際、水分の補給が必要だということです。というのは、タンパク質の排泄は尿と汗からに限られます。タンパク質を多くとれば、尿中の排泄量も比例して増加します。しかし、尿は一定の濃度以上に浪くなると、排泄されにくくなります。そこで、十分な尿を出すためには、水分補給が必要となります。

欧米で、水をどんどん飲むと健康になるという水飲み健康法などが提唱されたのは、欧米ではタンパク質摂取量が多いため、それを排泄するために必要なのです。ただし、デンプン質が多い食事の場合には、体内で水分が生産されるから余分の水分が多いと腎臓を疲労させることになり、かえって逆効果とないrます。したがって、タンパク質を十分とった場合には水をよく飲み、デンプンの多い食事の場合には水分はあまり多くとりすぎないということに注意すべきなのです。

桜島活泉水で血液さらさらでは「水分」ではなく「水」をしっかり摂取するようにと紹介されています。確かに日頃、お茶やコーヒーの水分摂取は結構ありますが、水を飲んでいるか?と言われると、全く飲んでいないように思います。肉を食べたときは、特に「水」を摂取するように生活習慣を変えなければいけません。

魚を常食している人は心筋梗塞になりにくい

魚の脂肪酸は肉とかなり異なっています。脂肪酸というのは脂肪の構成成分で、グリセリンに脂肪酸が3個結合して脂肪がつくられます。
魚の脂肪酸は、イコサペンタエン酸(IPA 、EPAともいう) やドコサヘキサエン酸(DHA) といったものが主体です。

中でもDHAは、血管の収締を緩め、血液の申の成分である凝固因子の血小板の凝集を抑制する作用があります。血小板の凝集が血管内で起こると血栓を生じ、その結果、心筋梗塞や脳梗塞が起こることはよく知られています。

このIPA やDHAの働きはもともと、あまりよく知られていませんでした。それが知られるようになったきっかけは、動物の肉を多食する地域では心筋梗塞が多いのに、北極圏に住み、動物性の肉を多食するイヌイットには、ほとんどそれが見られないことが発見されたことからです。

よく調べてみると、彼らが食べているオットセイやアザラシのような北の海に生息する動物の脂肪は、いわゆる牛肉などに含まれている脂肪の成分とはまったく異なることが分かりました。
これらの海にすむ獣の脂肪には、魚の脂肪分の構成成分であるIPAやDH Aが多量に含まれているのです。海獣は、主として魚を食べています。したがって、その脂肪は、そのままこれらの動物の脂肪として体に蓄えられます。

つまり、海獣の肉を主に食するイヌイットは、間接的に魚を多食しているのと同じであることが分かりました。そのため、IPAやDHAの効果によって梗塞が起こりにくいことが判明したのです。

その後、漁村で魚を常食にしている地域にも心筋梗塞が少ないことが判明し、魚の脂肪に含まれる脂肪酸が血栓を防止するのに役立つことが裏づけられたのです。

魚の脂肪酸は、植物油に多く含まれるリノール酸とはまったく違う系列のものです。魚の脂肪酸はn-3系とよばれますが、一部の例外(オリーブ油、菜種油、ゴマ油、米ぬか油など)を除いた植物油のリノール酸はn-6 系と呼ばれているもので、これらの脂肪酸は、体の中でお互いに変換することができません。つまり、IPAやDHAのようなn-3 系の脂肪酸をとろうと思えば、魚を食べることが一番簡単です。

そこで、血栓を防止し、心筋梗塞や脳梗塞も防ぐには日常的に魚を食べる必要がありますが、日本の食生活では急速に魚離れが起こっています。とくに、昭和45年頃、魚と肉の摂取量が逆転しました。今では、肉の摂取量は過去の魚並みになり、反対に魚の摂取量は過去の肉並みになっているのです。これは大きな問題で、心筋梗塞や脳梗塞が増加する危険があります。

意識して魚を食べることが大切です。

DHAは脳の発育に必須の栄養ということですが、こちらには脂肪が多い赤身魚のマグロのトロの方がDHAは豊富と紹介されていますのでマグロのトロを定期的に食べる習慣をつければ脳梗塞などの危険な病気を防ぐことができそうです。

煮豆には昆布が必須

大豆の煮豆には、多くの場合、昆布を一緒に煮込みます。昆布は、グルタミン酸が多く、そのうま味が煮豆の味にプラスに働いていると思われますが、その他にも、煮豆に昆布を入れるのは、栄養的な意味があります。

大豆には、サポニンという有用な成分が含まれている。サポニンは喉などの粘膜を潤し、滑らかにする作用があります。黒豆は、皮の黒い大豆ですが、喉に炎症があるときなど、黒豆の煮汁でうがいをすると効果的です。

また、黒豆の煮汁で喉を潤すと声がよくなるなどの効能もあります。

いずれもサポニンの作用によるものですが、サポニンにはさらに、緩下剤としての働きもあります。便秘のときに煮豆などが効くのは、豆に多量に含まれている食物繊維とサポニンの複合的なプラス効果によるものです。

このように、サポニンにはいくつものプラスのメリットがありますが、デメリットとしては、ヨウ素等の重要な栄養成分を過剰に排泄してしまうという点があります。

ヨウ素は、髪の毛、歯、肌、爪などを健康に維持する働きがあります。逆に、甲状腺の働きと密接な関係があります。

もし、ヨウ素が不足すると、甲状腺の働きに異常をきたし、機能が低下して、活動にも影響が出ます。また、甲状腺が過剰に働くと、汗が多量に出るとともに、イライラして落ち着きがなくなり、ひどくなるとバセドー病などの原因になります。

大豆をはじめとした豆類は、良質の植物タンパク質とともに、カルシウム、ビタミンB1、食物繊維などを含み、栄養的にも非常に優秀です。

ところが、豆類をとっているだけでは、ヨウ素の欠乏が避けられません。これを防ぐのには何といってもヨウ素をたっぷり含む海藻です。

中でも、味の上でも大豆と相性がよいのが昆布です。また、昆布を大豆とともに煮ると、昆布が柔らかくなります。というのも、サポニンには、昆布の主成分である炭水化物のアルギン酸を柔らかくする働きがあるからです。

昆布は煮るとき、柔らかくなるまでに、かなり時間を要します。また、煮る前にあらかじめ水に浸してよく吸水させ、膨潤させておくことが大事です。しかし、この時間を短縮できれば、煮豆をつくる時間がかなり短縮できます。その点で、昆布を大豆とともに水で戻しておくと、煮るのも時間的に早くできるし、柔らかい煮豆になります。

こうしたおばあちゃんの知恵は、理論的な裏付けも伴っていて驚きます。

昆布の栄養成分についても忘れてはいけません。
昆布の成分 | コンブの降圧効果