日本人の死因で最も多いのはガンです。死亡者10人のうち4~5人がガンといいますから、ガンと無関係といえる人はいないでしょう。
日本人にとってガンはもっとも身近な脅威といえます。ところが、日本の中でもガンによる死亡率が低い地域があります。日本の茶所、静岡児です。
人口10万人当たりのガンの死亡率を見ると、全国平均は196.4人ですが、静岡児は184人。ガンの死亡率に関しては各都道府県の年齢構成なども勘案した「標準化死亡比」という数字もありますが、全国のガンの標準化死亡比を100とすると静岡県は87。
いずれにしても静岡県でガンの死亡率が低いのは明らかです。静岡県でガンによる死亡者が少ないのは、お茶をよく飲むからといわれています。
県民1人当たりの緑茶の消費量を見ると、静岡県の消費量は全国平均の3倍以上。これが静岡でガンが少ない最大の要因というわけです。「お茶を飲むだけでガンが予防できるなんて」と思う方もいるかもしれませんが、お茶の効用はさまざまな実験結果からも明らかです。
発ガンを抑える効果があるのは、お茶に含まれているカテキンと呼ばれる物質です。カテキンは赤ワインに含まれているポリフェノールの一種で、タンニンとも呼ばれています。カチキンにはガンを予防する効果があるだけでなく、血圧の上昇を抑える効果もあります。
また、血液中のコレステロールの増加を抑える効果があることもわかっています。生活習慣病に関してはこれまでさまざまな研究が行われてきましたが、日本人にとってもっとも身近なお茶にその効用があったのです。
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