かぼちゃと並んで、肝臓によいおすすめ野菜がキャベツです。キャベツはほかの葉もの野菜よりも良質な植物性タンパク質や遊離アミノ酸、カルシウムが多く、また、葉の緑の部分にはビタミンA、全体にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。
このほか、特筆すべきなのがビタミンUが含まれている点でしょう。ビタミンUは別名メチルメチオニンといい、アミノ酸の一種であるメチオニンやシスチンなどと同様、いわば硫黄分を含んだ含硫アミノ酸の仲間です。このメチルメチオニンも肝臓の中でメチオニンに変化するので、メチオニンと同じく、肝臓でのアルコールの分解を助けたり、脂肪肝を防ぐなどの働きをするといわれています。
メチオニンやシスチンといった含硫アミノ酸は本来、肉などの動物性タンパク質に豊富に含まれているものです。しかし、いくら肝臓にいいからといって、動物性食品からばかりとっていたのでは、動物性脂肪のとりすぎなどというマイナス面も出てきます。そこでキャベツのように、比較的アミノ酸を多く含んでいる野菜をたっぷり食べるようにすれば、バランスがとれるというものです。キャベツの栄養分をまるごととるには、油を使って短時間でいためる調理法が特におすすめです。
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