アメリカの男性の半数 は一時的なものという以上のインポテンツを経験していて、10% は慢性的なインポテンツに悩んでいます。
レオ・ウォールマン医博は、若年者にまでそのようなケースが増えているとして、食生活の重要性を訴えています。医博がとくに重要視しているのは卵です。
卵は全食品中、最もすぐれた蛋白源で、コレステロールが多いほかからといって避ける人がいるけれども、他ならぬそのコレステロールが性交には不可欠なのです。
ポテンシーを高めるためにインポテンツの人は、1日に2個の卵が必要だとして、医博はそれをポーチド・エッグで食べるようにすすめています。
プロゲステロン、テストステロンなど主要な性ホルモンの合成には、コレステロールはどうしてもなくてはならない物質で、卵のような良質の高コレステロール食品をある程度とらなければ性エネルギーは高められないというのがウォールマンの主張です。ただ、コレステロールを多くとるのだから、それが酸化していたら困るので、ポーチド・エッグでなくてはなりません。
卵であればどんな料理でもいいというのではありません。
医博はまた、1週21食のうち最低10食は魚介類を食べるべきだとして、それも生食をすすめています。刺し身が理想です。
あとは肉を食べてもよいのですが、やはり加熱しすぎないことが重要です。
ステーキならばレアがよいわけです。それに脂肪の少ない赤身を選ぶことも大事です。そして、1回くらいは生のタルタルステーキにします。また1回は、去勢した雄の子牛のレバー・ステーキ、あるいはソテーをとるようにします。
子牛のレバー、つまりフォア・ド・ヴォーはフランスでは最もポピュラーな料理ので、東京にも毎日メニューにのせているレストランが何軒かあります。
つぎに重要な栄養素は亜鉛で、その欠乏はインポテンツの原因になります。かき、いか、かになど甲殻類は豊富な亜鉛源で医博が卵についで魚介類を重要視しているのはそのためです。
亜鉛はデヒドロキシテストステロン(DHT )というテストステロンの前駆物質の合成に不可欠で、DHTなしには性交はできないという関係にあります。
体内の亜鉛は睾丸と前立腺に多く集まっているのだが、加齢につれて亜鉛の吸収率は低下することがわかっています。だから40代、50代になると、余分にとるようにしないといけないのです。そういう食事の配慮をしていない人は、血液中の亜鉛の量が青年の半分から3分の1に落ちこんでいるとのことです。
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