大豆もやしは、大豆を人工的に発芽させた食品です。芽が出るときに、ビタミンCとビタミンB1がふえるうえに、大豆本来の植物性タンパク質もたっぶり含まれています。その植物性タンパク質には、リジン、トリプトファン、メチオニンなどの必須アミノ酸が豊富です。
これらのアミノ酸には、肝臓に栄養を補給したりアルコールの代謝を助ける働きがあります。お酒の飲みすぎは、脂肪肝を起こす大きな要因の1つですが、大豆もやしに含まれるアミノ酸がアルコールの害を減らし、肝臓を守ってくれるのに一役買ってくれるわけです。
ところで、大豆そのものは肝臓強化に役立つ心強い食品ですが、ただ1つ弱点があります。「消化吸収が悪い」というのがそれです。この点、大豆もやしは大豆よりもずっとすぐれています。アミラーゼやインベルターゼなどの消化酵素が含まれているからです。そのため、胃の調子がおかしい、といったときにも胃に負担をかけずに食べられます。なお、大豆もやしの栄養成分をむだなくとり入れるには、ゆでるよりいためる調理法が有効です。
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