緑茶、赤ワイン、それにゴボウなどの根菜類はガン予防に役立ちます。これは、タンニン系の物質による効能、効果です。タンニン系の物質は、とくに大腸ガンなどの抑制効果が大きく注目されています。
このタンニン系の物質は、含まれる食品によって形態が違っていますが、広い意味でタンニン系の物質は、すべてガンの抑制効果に大きな力を発揮するといわれています。
お茶の中では、緑茶がもっとも大きなガン防止作用が強力です。緑茶の中のタンニン系物質であるカテキンは、いわゆる茶の渋味成分である。緑茶を浸出すると、かなりの量のカテキンが抽出されますが、もっと多量のカテキンを利用するためには、緑茶そのものを食べることです。
コレラO157、インフルエンザにも効くカテキンの強力な作用
その点、抹茶などは、茶葉そのものを摂取しますが、通常の緑茶でも料理に使うなどして利用することができます。料理に加えるには抹茶が使いやすい点がメリットです。
抹茶ミルクや揚げ物の衣など、工夫すればいろいろあります。また、抹茶以外では、茶飯にしたり、かき揚げの衣に茶葉を入れたりしてもよいし、加工品では茶ソバもあります。
また、カテキンは、投与された抗ガン剤の副作用を抑制する効用にも期待されます。ただし、緑茶はカフェインも多いので、あまり多量にとると興奮作用が高じて、不眠になったり、動悸が激しくなるなどの問題があります。
しかし、緑茶の種類を選べば、カフェインのとりすぎをかなり抑えることができるでしょう。通常、日本の緑茶は、茶葉を摘みとって短時間のうちに蒸し、それを茶に仕上げるが、この蒸す工程を一部の地域では、中国茶と同じように釜妙りで行なうところがあります。
たとえば、福岡県の八女や佐賀県の嬉野の茶です。釜で妙ることによって300度近い高温にさらされるので、カフェインはかなりの量が分解されてしまいます。
したがって、釜で妙ってつくった緑茶は、カフェインの含有量が少なく、また、そのまま食べても香ばしくおいしいです。緑茶にくらべて、中国茶や紅茶は、タンニン系物質の効力がいくらか衰えます。
これも製茶の方法によるものとも考えられます。
中国茶の中でも代表的なウ一口ン茶は、摘みとった後、茶贋の中に含まれる酵素によってタンニンをある程度酸化させた後、釜で妙って製茶します。
なお、緑茶にはビタミンC が多量に含まれています。ビタミンCも腸内における発ガン物質生成を防止する働きがあります。ただし、浸出した場合にはビタミンCはあまり出てこないので、茶葉を食べる方法が一番おすすめです。
毎日のお通じを整えるのも健康な体で過ごすために大切なことです。
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