日本全国には「名水」と呼ばれる湧き水がでる場所がいくつもあります。これらの地を旅行する方も増えています。自然豊かな環境にあり、水以外にも楽しめます。
こういった水は、もともとは地元の人々が生活用水として使っていた水ですが、昨今のおいしい水ブームのおかげで遠方からもポリタンクをいくつも持ってくみに来る人が非常に増えました。水くみの順番待ちができる人気の場所もあります。また、水の枯渇を心配してひとり500ccのペットボトル1本と制限しているところもあります。
日本のいくつかのこうした名水の土地をを中国が購入しているのは、この水を狙ってのことだというような情報もニュースで流れています。
1985(昭和60)年、「おいしい水研究会」が「 おいしい水の条件 」を発表した年に環境庁( 現・環境省 ) 水質保全局では全国の「 名水百選 」を発表しました)。
これは、全国にある清澄な水の再発見をするとともに、国民の水質保全の意欲を呼び起こし、水資源、水環境の積極的な保護への参加を呼びかけるために行われたものです。
都道府県・市町村を通じて784件の推薦があったなかから、地球科学、民族・地理学、自然保護、水質科学、河川学、水生生物学などの学識経験者からなる調査検討会が選定にあたりました。
選定の基準は、水質・水量、周辺環境(景観)、親水性の観点からみて、保全状況が良好であること、また、地域住民等による保全活動があることの 2つを必須条件としました。
この他、規模や故事来歴、希少性、特異性、著名度などを勘案しました。河川や用水などについては、対象水域の水質が良好であり、水に関わる特別な行事などがあるといった特徴があり、水質保全活動が特に優れていることを条件にしました。
この「 名水百選 」の選定は、今日もなお良好な水環境を保全する関係者への顕彰の意味合いも込められており、全国各地の名水が満遍なく取り上げられました。しかし、この選定が 日本の名水 を順序づけしたというわけではありません。種類別の内訳は、湧き水が 7、ごく上流の谷川の水、地下水が 5、用水が 1となっています。
これらに共通するのは、雨水がいったん地下 に浸透してから、数年〜数十年後に地上に湧き出したり汲み上げられた水だという点です。
つまりこれらの水には、
- 適度なミネラル分をふくむ
- 適度な酸素や二酸化炭素が溶けている
- 水温が 8〜14 度と低い
- 不快な味のもとになる有機物をふくんでいない
といった性質があります。こうした性質は、「おいしい水」の条件と重なるものでもあります。ただ、これらの名水のなかにも汚染が進んでしまい、大腸菌が検出されるなど、現在では飲用に適さないものも一部に見られるということです。
これから暑い夏に向けてこうした 名水百選 と呼ばれる水を飲むことはどうでしょうか? もしお住まいの近くに 名水百選 があればお水をくみにいって飲んでみてはいかがでしょう? 水道水 と違ってカルキ臭がなく、非常においしいです。また、お水をいいものに変えると、便秘が改善したり、肌荒れが治ったりという体によい効果を得られる場合もあります。人の体の 60~70% は水です。サプリや薬より口にするお水を意識することで健康になれるはずです。いいお水を飲みましょう。
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