ノコギリヤシ 効果 前立腺肥大

ノコギリヤシ 効果 前立腺肥大 にも効くので中高年の男性には注目を集めています。ノコギリヤシ を使った治験などを紹介しています。エビデンスによる ノコギリヤシ 効果  前立腺肥大 について迫ります。

ノコギリの歯のような葉

ノコギリヤシ 効果

ノコギリヤシ 効果

中高年になると、男性の体のあちこちに不具合が生じてくるのは誰も同じです。その典型が前立腺肥大です。

おもな症状は、、

  • 排尿が難しくなる
  • 尿の勢いが弱く途切れる
  • 頻尿で夜中に何度も起きる
  • 排尿してもまだ残っている感じがする

などです。夜中にトイレに何度も行くようであれば、熟睡は無理です。翌日は、当然のごとく睡魔に襲われるでしょう。

頭は冴えないし、いまひとつ仕事に集中できないでしょう。「健康な前立腺の栄養素」「生殖器官、免疫機能の健康維持に」「男性・女性の髪に」などとうたわれ、中高年男性に人気を博しているのが ノコギリヤシ です。ノコギリヤシ は、高さ60 〜1 2 0 cm ほどのヤシ科の植物です。北米のフロリダ州、サウスカロライナ州、ジョージア州といった沿岸部に自生しています。

紫色の果実がたくさん実り、葉にノコギリの歯のようにギザギザがついているので、このユニークな名がつきました。古くからネイティブアメリカンやマヤ族は、ノコギリヤシを排尿困難の治療や、強AT壮剤、去疾剤、防腐剤として利用してきました。

しかし、白人たちにはほとんど知られていませんでした。1960年代になって俄然、この歴史あるハーブが白人たちに注目されるようになったのは、当時、フランスの研究者がノコギリヤシ果実の抽出液を濃縮七たところ、ハーブの効果が際立つことを発見したからです。

現在、ノコギリヤシ は、アメリカをはじめ、ニュージーランド、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペインなどで前立腺肥大の治療に利用されています。

薬と同等効果

ノコギリヤシについて多くの治験が行われてきましたが、そのほとんどで頻尿や残尿感といった前立腺肥大の症状を軽減しています。

治験に参加した3人に2人は、症状が改善しました。効果があらわれるのに要する時間は、服用してから4〜6週間が多く、前立腺肥大を治療せずに放置しておくと、さらに肥大することが多いのですが、ノコギリヤシを摂ると縮小します。ノ

コギリヤシ は症状をやわらげるだけでなく、前立腺肥大を食い止めます。前立腺肥大の治療薬、プロスカー(成分名、フィナステリド) も前立腺肥大を食い止めるのですが、他の標準的な治療薬にこの効果はありません。

これまでの治験結果を総合すると、ノコギリヤシはプロスカーと同じくらい効きめがあるのですが、プロスカーと異なり、PS A 値(前立腺特異抗原値) を下げないという利点もあります。

がんにかかるとPSA 値が上がるため、PSA 値は前立腺がんの有無を調べるマーカーとして臨床の場で利用されています。

プロスカーは PSA 値を下げるため、仮に前立腺がんが存在したとしても見逃してしまう危険性があります。ところが、コギリヤシ には、この危険性がないというのが大きな強みです。

男性脱毛症 AGA には効果なし

ノコギリヤシには有効成分としてステイグマステロールやカンペステロールなどが含まれ、前立腺肥大の症状を抑える抗男性ホルモン作用、エストロゲン作用、抗炎症作用といった3 つの効果が確認されています。

プロスカーは、男性ホルモンのテストステロンを活性型男性ホルモンのジヒドロテストステロンに還元する5 α 還元酵素のはたらきを阻害しますが、ノコギリヤシもこれと同じしくみではたらき、前立腺肥大を阻止すると考えられています。

ノコギリヤシは「男性型脱毛症にも効く」と宣伝されています。実はプロスカー( 1錠中にフィナステリドを5mg含有) は、発毛剤プロペシア( 1錠中にフィナステリドを1 mg含有) と同一成分であるから、前立腺肥大を抑えるノコギリヤシにも脱毛予防効果があるのでは、という期待です。

ところが、これは希望的推測にすぎません。今の段階で、信頼できる治験によってノコギリヤシの発毛効果は認められていません。

ノコギリヤシ

主成分
  • スティングマステロール
  • カンペステロール
効能
前立腺肥大の治療
副作用
まれに胃の障害
注意
手術中に出血が増えた事例もある

治験では薬と同じくらい効く

ノコギリヤシの前立腺肥大への効果を調べるために、1~12ヶ月間におよぶ偽薬とくらべる治験が行われてきました。治験は少なくとも10を超え、総参加者は90 0人以上に達しました。

このうち 3 つを除いたすべての治験で、ノコギリヤシ は対照群にくらべて、

  • トイレ回数の減少
  • 放尿の勢いの増加
  • 残尿感の低下

など、前立腺肥大の症状が改善したことが報告されています。フランスのカラーノ教授は、ノコギリヤシとプロスカーの前立腺肥大への効果をくらべ、その結果を「前立腺」誌に発表しました。

まず、中程度の前立腺肥大患者1098 人を 2 グループに分け、一方にはノコギリヤシの抽出物を1日320mg、他方には1日5mg のプロスカーを、6 ヶ月間摂取してもらい、両グループで前立腺肥大の国際基準、生活の質、尿の放出速度などをくらべました。

両グループとも前立腺肥大の国際基準、生活の質、尿の放出速度は顕著な改善が確認されました。前立腺の大きさは、プロスカーで18 %、ノコギリヤシで6 % 縮小しました。

PSA値はプロスカーで41 %減少しましたが、ノコギリヤシでは変わりませんでした。この治験に、偽薬を使った対照群がないのは残念ですが、ノコギリヤシとプロスカーのどちらも同じくらいの効果がありました。

だが、プロスカーは PSA 値を大きく下げ、また性的能力を少し損ねましたが、ノコギリヤシにこういったマイナス面は確認されませんでした。

どちらも前立腺を縮小したのですが、その程度はプロスカーのほうが顕著でした。オランダのデブルイエン教授は、ノコギリヤシと前立腺肥大のもう1つの標準薬 タムスロシンの効果をくらべて、「ヨーロッパ泌尿器」誌に発表しました。

まず、前立腺肥大患者 811 人を 2 グループに分け、一方にはノコギリヤシの抽出物を1 日320 mg、他方には1日 0.4 mgのタムスロシンを、12ヶ月間摂取してもらいました。

結果は、どちらのグループも同じだけの効果があったが、ノコギリヤシのほうが薬よりも副作用は少なくてすみました。しかも、ノコギリヤシは前立腺を縮小したが、薬ではやや拡大しました。

品質には幅がある

前立腺肥大を改善するためのノコギリヤシの用量は、1 回 160 mg を 1 日 2 回摂取とされています。

治験では、2 回に分けず 1 日 1 回 320 mg を摂取しても、同じ結果が得られています。

だが、これ以上に摂取量を増やしても、さらなる好結果は得られていません。

他の多くのハーブのケースと同じように、市販されているノコギリヤシの品質にはかなりの幅があります。このため、サブリ販売業者と利益関係にない独立した検査機関、たとえば、民間会社のコンシューマーラボなどによって品質が確認されたものを購入するのがよいでしょう。

ノコギリヤシには毒性がないようです。治験でも副作用はほとんどなく、まれに胃の障害があらわれるくらいです。また、ノコギリヤシが薬と相互作用を起こしたという報告は、まだありません。安心して薬と併用しても大丈夫でしょう。

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https://more-supplement.info/use/archives/1306

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