血圧の高い人が倒れてしまったり突然死を引き起こすのは、入浴中やや風呂上がりに多発しています。これには、2つの原因があります。
1つは、熱い風呂が好きで、しかも長湯の場合、血圧を上げる作用があるので、もともと血圧の高い人は動脈硬化をひき起こしやすく、突然死を引き起こしやすいのです。
そして、もうlつは、アルコール飲料を飲んで風呂に入る場合です。。これは、アルコールが血圧を下げ、さらに、適度の温度の湯に入るとさらに血圧が下がるためである。血圧があまり下がると、動脈硬化を起こして、血管が狭くなっているところで血が固まって血栓ができ、そのために梗塞が起こるためです。
しかも、アルコールを飲むと尿が近くなりますが、これは飲んだアルコール飲料の水分ではなく、体の中の水分が体外に排出されているということです。
したがって、体の水分は減り、血液の中の水分も少なくなるから、血液の粘性が高まります。これも、血栓を起こしやすくする大きな原因です。
一方、ぬるい湯に、ゆったりした気分でリラックスして浸かっていると、血圧は適度に下がります。この血圧の下がる効果は、結構長時間保たれます。そこで、血圧の高い人は、できるだけ、ぬるい湯にゆったりと浸かることが大切です。
ぬるい湯に入った後は、体がホカホカと温まります。
これは、血管の緊張がほぐれ、血の巡りがよくなったためです。ただし、ぬるい湯とはいっても、湯に入っている間には、汗も出て、体内の水分も減るから、入浴前後でしっかり水分補給が重要です。
この際には、お茶がおすすめです。糖分の入ったものでは、吸収された糖が急速に脂肪に変わるため、その量が多いと、血液の粘性を高めて、せっかく血の巡りがよい状態になったのを元に戻してしまいます。
お茶がよいのは、カフェインが少ないということと、タンニンが多いこともあります。中でも、カンナのはなまる健康茶がよいでしょう。それは、高熱がかかるのでカフェインが分解して、カフェインの興奮作用が少なくなるからです。
カンナのはなまる健康茶がおすすめです。
カフェインは確かに眠気ざましなどに効果があるが、半面、血管を収縮させる働きがある。血管の収縮で、せっかく下がった血圧がまた上昇するから、カフェインの多い煎茶などはNGです。
それから、タンニンは、ガンの予防によいことがわかっている物質です。ただし、風呂に入るのが健康によいとはいえ、温泉には、湯に温泉特有の成分がかなり溶け込んでいるので、特定の疾患がある人は入らない方がいい場合もある。したがって、温泉の効能書きや注意書きには十分注意する必要があります。
また、湯に入るときは、いきなり肩まで沈むということはNGです。というのは、水圧で体を圧迫して、血圧を上げてしまうことがしばしばあるからです。少しずつ湯を体にかけて、体を湯の温度に慣らしながら、ゆっくりと浴槽に入る。最初は胸まで湯に入り、体が暖まってきてから肩まで入るようにします。しかし、どっぶりと浸かる時間は短い方がいいでしょう。それは、水圧が体にかかり、心臓を圧迫するからです。心臓は湯から出している方が抵抗は少ないのです。
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